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運命のボタン

解説
私の中のあなた」のキャメロン・ディアス主演のサスペンス。ボタンを押せば他人の命と引き換えに大金が手に入るという装置に翻弄される夫婦の運命を描く。共演に「ヘアスプレー」のジェームズ・マースデン、「フロスト×ニクソン」のフランク・ランジェラ。デビュー作「ドニー・ダーゴ」が注目を集めたリチャード・ケリーが監督。

ストーリー
1976年12月16日、朝5時45分。ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅で玄関のベルが鳴る。妻のノーマ(キャメロン・ディアス)が出ていくと、そこに人の姿はなく、真四角な箱だけが置かれていた。ノーマが朝食の支度を整えていると、その横で夫のアーサー(ジェームズ・マースデン)が箱を開けてしまう。中に入っていたのは、赤いボタンの付いた奇妙な木製の装置だった。午後5時。再びルイス家の玄関のベルが鳴る。ドアを開けると、そこに立っていたのは長身の男性。アーリントン・スチュワード(フランク・ランジェラ)と名乗るその男は、驚くべき提案を持ちかける。“ボタンを押せば2つ... 1976年12月16日、朝5時45分。ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅で玄関のベルが鳴る。妻のノーマ(キャメロン・ディアス)が出ていくと、そこに人の姿はなく、真四角な箱だけが置かれていた。ノーマが朝食の支度を整えていると、その横で夫のアーサー(ジェームズ・マースデン)が箱を開けてしまう。中に入っていたのは、赤いボタンの付いた奇妙な木製の装置だった。午後5時。再びルイス家の玄関のベルが鳴る。ドアを開けると、そこに立っていたのは長身の男性。アーリントン・スチュワード(フランク・ランジェラ)と名乗るその男は、驚くべき提案を持ちかける。“ボタンを押せば2つのことが起きます。その1、どこかであなたの知らない誰かが死にます。その2、あなたは現金100万ドルを手にします。しかし、それには条件が3つ。その1、私の雇い主のことについて一切情報を提供しない。その2、ご主人以外の誰にもこのことを話してはいけない。その3、期限は24時間。明日5時に再度伺い、ボタン装置を回収する。装置はリセットされ、このチャンスを別の人間に提供する。”…大金を手にするチャンスとはいえ、人の命を引き換えにしなければならない。2人は迷うが、生活が苦しいこともあり、目の前に100万ドルを見せられて、結局ボタンを押してしまう。だが、それは創造をはるかに超える事態の始まりに過ぎなかった。果たして、2人の運命は...続きを読む
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底知れぬ恐怖と衝撃のエンディング

「ドニー・ダーコ」で圧倒的な評価を得て、その後の「サウスランド・テイルズ」でちょっと行き過ぎてしまった感がありかなり賛否分かれたようだが、今回は反省もあったのか、原作のおかげか、だいぶわかりやすいプロットに落ち着いている。

とはいえ、原作にあった要素はほぼ前半で使い果たし、後半からはひたすらこの箱をめぐる「何か」の不気味さ、サスペンスを描くことになる。予告を見て意外な展開や、綿密な伏線に基づく謎解き、というのを期待すると、いささか肩すかしをくらうかもしれない。
しかし、ただ佇んでいる美青年や、図書館で座っているだけの人々がどこか気味が悪く感じる、シンプルで効果的なサスペンス演出や、ピースサインにツインタワーを重ねるような独特の終末観に彩られ、単なる一風変わったサスペンスでは終わらせない奥行きが作品全体に感じられる。箱を届ける男のビジュアルのおぞましさも、ピンポイントながらひたすら効果的だ。

後半以降、どこかトンデモチックな雰囲気になっていくため、観ている方は少々不安な気持ちになるかもしれないが、それでもきっちり世界観を壊さずに描くことができているし、寧ろ謎と奇妙さを深めることに成功している。
70年代という「古き良きアメリカ」を舞台にしていることも非常に巧く効果的に作用しており、決して莫大な予算をかけて過去を再現するようなことはないものの、様々なシーンで「この時代」であることがささいな小道具などによって物語に意味を与えており、リチャード・ケリーの確かな作家性を感じることができる。

前二作を見ても分かる通り、リチャード・ケリーはどこまでも「世界の終わり」をテーマにしており、今回描かれる「世界の終わり方」は、ある意味人間の行きつく先としては納得のいくものであるし、原作のテーマを巧く自分の方向にひきつけているように思う。エンディングはある意味予想のつくものではあるものの、その描き方はどこまでも的確な「終末」で、物悲しくも、恐ろしい。

少々変わった映画であるし、観る側の予想を裏切る要素に満ちてはいるものの、テーマとサスペンス性を様々なアイディアで魅せるとても個性的な映画だし、凡百な監督にはまねできないような深読み可能な奥深さを持っている。派手さはないが、一度観てみてもらいたくなる、サスペンスの秀作であると、私は思う。
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