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http://ecx.images-amazon.com/images/I/51bh6T-eykL._SL210_.jpgクレイジー・ハート
スタッフ
監督・製作・脚本: スコット・クーパー 製作: ロバート・デュヴァル / ロブ・カーライナー / ジュディ・カイロ
キャスト
ジェフ・ブリッジス マギー・ギレンホール ロバート・デュヴァル ライアン・ビンガム コリン・ファレル トム・バウアー ジェームズ・キーン ポール・ヘルマン
発売日: 2010-11-26
星

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解説
落ちぶれた歌手の再生を描く感動のヒューマンドラマ。出演は、「ザ・コンテンダー」のジェフ・ブリッジス、「ダークナイト」のマギー・ギレンホール。監督は、「オースティン・パワーズ:デラックス」などに出演した俳優で、本作が初監督となるスコット・クーパー。アカデミー賞主演男優賞(ブリッジス)、主題歌賞受賞...続きを読む

ストーリー
かつて一世を風靡したシンガーソングライターのバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)は57歳になった今、ドサ回りの歌手に落ちぶれていた。彼の弟子トミー・スウィートは、若手トップシンガーとして人気を集めている。バッドは新曲もかけず、酒に溺れていた。バッドはショーのため訪れたサンタフェのバーで、バンドのピアニスト、ウェズリー(リック・ダイアル)から、彼の姪で地元紙の記者ジーン・クラドック(マギー・ギレンホール)の取材を受けるよう頼まれる。バッドはジーンと打ち解けるが、トミーや結婚といった核心に触れると、一方的に取材を打ち切ってしまう。ショー終了後、バッドはジー... かつて一世を風靡したシンガーソングライターのバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)は57歳になった今、ドサ回りの歌手に落ちぶれていた。彼の弟子トミー・スウィートは、若手トップシンガーとして人気を集めている。バッドは新曲もかけず、酒に溺れていた。バッドはショーのため訪れたサンタフェのバーで、バンドのピアニスト、ウェズリー(リック・ダイアル)から、彼の姪で地元紙の記者ジーン・クラドック(マギー・ギレンホール)の取材を受けるよう頼まれる。バッドはジーンと打ち解けるが、トミーや結婚といった核心に触れると、一方的に取材を打ち切ってしまう。ショー終了後、バッドはジーンとなりゆきで一夜を過ごす。しかしジーンは4歳の息子バディを持つシングルマザーで、離婚の痛手から、バッドとの関係を深めるのを躊躇う。バッドの次の仕事は、フェニックスの巨大スタジアムでのトミーの前座だった。バッドはマネージャーのジャック(ポール・ハーマン)に説得され、渋々出演する。ショーの後、バッドはヒューストンへ帰る前にジーンに会いに行くと電話をかける。しかしその直後、居眠り運転で車を横転させてしまう。ジーンの家で休養し、家庭の温もりに触れたバッドは、元妻との間に28歳になる息子スティーヴンがいることをジーンに打ち明ける。バッドは長年の付き合いのバーのマスター、ウェイン(ロバート・デュヴァル)に、ジーンの存在を告白する。スティーヴンに電話をかけ、元妻の死を知ったバッドは、スティーヴンに会いたいと伝えるが、スティーヴンは身勝手だと言い放つ。ジーンはためらいつつもバディを連れ、ヒューストンを訪ねる。ジーンはバッドに、バディの前でお酒を飲まないことを念押しする。しかしバッドはバーに立ち寄ってしまう。バッドがウィスキーを注文する間に、バディが姿を消す。警察に捜査を依頼した末、バディは見つかるが、ジーンとバッドの関係は変化し始める。バッドはジーンへの想いや新たな人生への希望を、新曲作りに託す...続きを読む
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一人の男の再生と魂の音楽を描いた感動のドラマ

まずは本作品で、見事、念願のオスカー(アカデミー賞主演男優賞)を受賞した、私の大ご贔屓であり、人間的にも尊敬に値する、寛大にして、愛すべき大ベテランの名優【ジェフ・ブリッジス】に、おめでとうございます!と心から祝福したい(嬉し涙)。今までのジェフ・ブリッジスに付きまとうイメージは、世界で最も過小評価されている俳優のレッテルや無冠の帝王、目立たない、地味な烙印を押されてきたが、本編で、その全てを完全に払拭したといえるだろう。本当に立派で、偉いもんである。ジェフ・ブリッジスとしては、まさに感慨無量であろう。ますます好きになりました。映画の話に戻りますが、かつての栄光と名声を取り戻すために、日夜を問わず、必死の努力を積み重ねながら、再起を誓う。という、主人公のお話は、古き良きアメリカ映画の伝統的パターンである。この作品が扱うテーマもそれに近いが、実にうまく出来た、感服すべき名画である。※バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)はかつて人気カントリー・シンガーソングライターだったものの、50年後半の今は落ちぶれて、地方回りの単なる懐メロ歌手の有り様。その一方で、かつて弟子のような存在だったが、ケンカ別れをしたトミー(コリン・ファレル)は今や人気トップ歌手。そのトミーがソロで人気絶頂なのも気に入らなかった。そんなある日、いつものどさ回りでサンタフェのバーにやってきたバッドは、駆け出しの地方記者ジーン(マギー・ギレンホール)の取材を受けることに。それ以来、惹かれあった2人は意気投合。ジーンは幼い息子バディ(ジャック・ネーション)を持つシングルマザー。辛い離婚経験をしたジーンはためらいながらも、息子とも仲良くなったバッドとの関係に踏み込んでいく。そして、バッドはジーンと温かい安堵の日々を過ごす内に、徐々に前向きな心を取り戻していく。という、良心的な物語を、簡潔なスタイルで、省略も極めて要領よく、普遍にして、穏やかな雰囲気で、良質な人間ドラマの深い感動と醍醐味を存分に堪能させてくれる。確かに単純な構成ではあるが、手堅く、丁寧&丹念にまとめあげられているので、先が読める定石通りの素材なお話でも、最後まで飽きることなく見せられてしまう。下町風情の洗練された微笑ましい日常描写や、さわやかな自然場面も魅力あり。オスカー・ノミネートされた、好演のマギー・ギレンホール、貫禄充分の実力派、ロバート・デューヴォール、特別出演のコリン・ファレル等を含めた脇を固める、有能な共演者もすこぶるよろしい。ジェフ・ブリッジスが演じた、少し頑固&偏屈な性格を持ち合わせたバッド・ブレイクはまさに適材適所な完璧すぎるハマリ役である。素晴らしい歌声とギター演奏もプロ顔負けの表現力で楽しませてくれる。脚本も兼任し、これが監督デビュー作のスコット・パーカーの卓越した、律儀な演出力も豊かな極上の情緒的な円熟味を醸し出している。喜怒哀楽をじっくりと尊重した親切な手法にも感銘を受けた。悲喜こもごもの人間模様も興味深い。儚く、ひたむきな最高の名作です!
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