発表されるや“絶対に泣ける本”と評判を呼んだ、人気漫画家・西原理恵子が初めて手掛けた同名絵本を実写映画化。色も形も変幻自在な不思議な生き物“いけちゃん” と、少年の交流をファンタジックに紡ぐ。主人公のそばに寄り添ういけちゃんは、絵本の質感を生かしてフルCGで描かれ、その声を若手実力派女優・蒼井優が担当。“ぼく”であるよしおを『子ぎつねヘレン』の深澤嵐が演じ、共演には『うた魂(たま)♪』のともさかりえら、多彩なキャストが顔をそろえる。
予告編
ワーナー・マイカル・シネマズ劇場案内
ストーリー
いけちゃん(声:蒼井優)は、9歳のヨシオ(深澤嵐)にしか見えない不思議な生き物だ。いつの頃からかそばにいて、憧れの美人女子高生みさこ(蓮沸美沙子)と話してドキドキしたり、牛乳屋にいたずらをしたりというヨシオの日常を見守っていた。そんなある日、ヤス(村中龍人)とたけし(上村響)にいじめられたヨシオは、学校をサボっていけちゃんと一緒に山登りをする。家に帰るとヨシオの父・茂幸(萩原聖人)がヨシオを叱るが、その翌日、茂幸は事故に遭いこの世を去ってしまう。事態を理解できないヨシオにいけちゃんがそっと寄り添い、いけちゃんの言葉にヨシオは早く大人になろうと決心する。その日から毎日ごはんを三杯食べ、牛乳屋の清じい(モト冬樹)に空手を教えてもらうヨシオ。その頃、ヨシオの母・美津子(ともさかりえ)は、昼も夜も働きに出るようになっていた。一人のお風呂や、寝る前の電気が消えた部屋を怖がるヨシオに、いけちゃんはいつも寄り添い、ヨシオが女の子と遊んでいるのを見つけると、真っ赤になって怒りだす。この時、ヨシオは初めていけちゃんが女だと気付くのだった。ある日、ヨシオは一人で隣の隣のその隣町まで冒険に出る。父が死ぬ直前に会っていた愛人がいるらしいのだ。だが、そこで評判の悪ガキたちにつけ入れられ、その後、彼らはヨシオの町の野原にまで襲撃しにやってきた。ヤスやたけしも交えてケンカになりそうなところで突然、ヨシオは野球で勝負しようと提案する。みんなの野原を守るため、機転をきかせたヨシオは逞しく賢く成長を遂げていた。と同時に、ヨシオにいけちゃんが見えなくなることが多くなっていく。そしてヨシオの少年時代が終わろうとする頃、いけちゃんはヨシオにあることを打ち明ける。「もうこんな形で会えないかもしれないから、私がほんとは誰なのか言いたい」。それはあまりにも切なく、思いもよらない告白だった……。
スタッフ
- 監督・脚本: 大岡俊彦
- 原作: 西原理恵子
- 撮影: 藤石修
- 美術: 新田隆之
- 編集: 上野聡一
- 音楽: 川嶋可能
- 照明: 磯野雅宏
- 録音: 松本昇和
キャスト (声の出演)
- 蒼井優 (出演)
- 深澤嵐
- ともさかりえ
- 萩原聖人
- モト冬樹
- 蓮佛美沙子
- 岡村隆史
- 吉行和子
- 他
関連リンク
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