ツーリスト
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:アンジェリーナ・ジョリー/ジョニー・デップ/ポール・ベタニー/ティモシー・ダルトン/スティーヴン・バーコフ/ルーファス・シーウェル
内容:逃亡中の国際指名手配犯、アレキサンダー・ピアースの恋人、エリーズのもとに手紙が届く。「8時22分、リヨン駅発の列車に乗り、僕の体型に似た男を捜せ」。指定されたヴェネチア行きの便に乗ったエリーズは、ある男に声をかける。その彼はアメリカ人ツーリストのフランク・トゥーペロ。戸惑うフランクをよそに、エリーズはヴェネチアの高級ホテルに誘う。そんな二人の様子は、スコートランド・ヤードの刑事に見張られていた。
予告編
ワーナー・マイカル・シネマズ劇場案内
解説
「
ソルト」のアンジェリーナ・ジョリーと「
アリス・イン・ワンダーランド」のジョニー・デップ共演で贈るサスペンス。ベネチアを訪れた1人の旅行者が、知らぬうちに巨大な陰謀に巻き込まれてゆく。監督は「
善き人のためのソナタ」でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
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ストーリー
傷心を癒すためイタリアを訪れたアメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)は、ベネチアに向かう車中で見知らぬ上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声をかけられる。妖艶な彼女に誘われるまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。しかし、すべては仕組まれた罠だった……。謎の美女エリーズに翻弄され、知らないうちに巨大な事件・陰謀に巻き込まれていくフランクの運命は……?... 傷心を癒すためイタリアを訪れたアメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)は、ベネチアに向かう車中で見知らぬ上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声をかけられる。妖艶な彼女に誘われるまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。しかし、すべては仕組まれた罠だった……。謎の美女エリーズに翻弄され、知らないうちに巨大な事件・陰謀に巻き込まれていくフランクの運命は
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【公開日】 2011年3月5日
【英題】 THE TOURIST
【製作年】 2010年
【製作国】 アメリカ
【上映時間】 103分
【配給】 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
【監督】 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
【製作】 グレアム・キング
【脚本】 ジュリアン・フェロウズ
【撮影】 ジョン・シール
【衣装】 コリーン・アトウッド
【編集】 ジョー・ハッシング
【出演】 ジョニー・デップ アンジェリーナ・ジョリー ポール・ベタニー
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謎の美女エリーズ
今回は主役の2人が列車でベニスへ乗り込むあたりから、観光気分を満喫できて気持ち良かったのですが、水路をボートでホテルに向かうシーンでは、街並みが素敵なのでわくわくさせられたり、やはりベニスは一度は行ってみたい場所ですよね。
さて、ベニスへ向かう列車の中で、謎の美女アンジーが、アメリカの片田舎の数学教師ジョニデをナンパする下りは楽しかったですね。でも、作品全体で見ると、もっと二人の恋の駆け引きのシーンが多くても良かったのではないかと、そんな感じがしてちょっと物足りなかったです。もちろん、サスペンスやアクションシーンも悪くはないんですけど…。
今回の作品で特に良かった点は、アンジーがいつになく女らしくエレガントなイメージだったところでしょうか。彼女が男たちを見るときのちょっと微笑交じりの表情も、本当にため息が出るほどの美しさで、私は遅まきながら彼女のセクシーさに気付かされた次第です。彼女がゴージャスなドレスを着て街を歩くと、男たちがみんな彼女に色目を使ってくるのが、可笑しかったですね。
彼女に翻弄されるおバカなツーリスト役のジョニデも、二枚目半ぶりがいい味出してました。彼がパジャマ姿で、ベニスの建物の屋根から屋根へ逃げ惑うシーンは、なかなか笑えましたよ。
そんな二人が最上級スウィートルームで、果たしてどんなラブシーンを繰り広げるのでしょうか?それは見てからのお楽しみですが、残念ながら(刺青を消すのに時間が掛かるので)二人のシャワーシーンやベッドシーンはカットされてしまったようです。見たかったんですけどね。
さて、本作のキーパーソンである、アレクサンダー・ピアースがなかなか姿を現さないので、観客はやきもきするのですが、彼は一体どんな男だったのでしょう?ギャングから大金をせしめて、おまけにアンジーの女心までメロメロにしてしまったこの男、なんとも小憎らしい奴じゃありませんか。
仕組まれた罠
それも、ジョニデといったトップスターの豪華なキャスト陣に加えて、イタリア・ヴェネチアを舞台にして、しかも豪勢なホテルのスイートルームでのドンパチなど、1億ドルの製作費にも十分に納得できます。
水の都、ヴェネチアの空撮がきれいですね。
この作品はフランス映画のリメイク版とのことですが、ストーリーを二転三転とどんでん返しすることにより、おもしろさが増します。
とはいっても、複雑なストーリーではなく、すらっとした単純明快さがあり、メリハリもきっちりつけています。
上映時間が103分と、観ていてもやはり短く感じ、なんだかんだ言っている間に、あっという間に終盤に来たという感じはします。
ねちっこくないので、新鮮で爽快に感じ、最初から最後まで、映画を娯楽として気持ちよく観ることができます。
巨大な事件・陰謀
原作とされる、オレン・スタインハウアーの同タイトルのスパイ小説とは、全く違うキャストとストーリーで、ヴェネチアの美しい風景をバックに、ちょっと頬の辺りがふっくらしたジョニー・デップを引き立て役にした、アンジェリーナ・ジョリーのセクシーな“大人の女”をフィーチャーした、ファッショナブルなエンターテインメントでした。