仕事と家族のことに追われている平凡なサラリーマンが、そんな日常の中でもかつての輝きを取り戻そうと奮闘する笑いと涙に溢れた感動作。しかし、本作はよくあるお涙頂戴的な単純な感動作ではない。竹中直人・宅麻伸・斉藤暁・稲垣潤一・段田安則といった個性豊かな俳優陣によって、非常に上質なコメディドラマとしても仕上がっている。劇中の演出も非常にわかり易く、さりとて決してレベルは低くないので観劇後に高い満足感も得られるだろう。音楽アドバイザーを務めた奥田民生による主題歌・劇中歌も注目だ。この不況下の日本で、元気のないオヤジ世代にじんわりと刺激を与えてくれる良作なので、是非家族で劇場に足を運んでもらいたい。 
