スピッツの音楽だけで構成された、宮崎あおい&西島秀俊主演の小さくて愛しいラブストーリー!ごく普通の家庭で両親の愛を一身に受け育った、女の子・楓。ある日、彼女は母親が父親の愛人だったことを知ってしまう。一方、人との関わりを持たず、不器用な生き方をしてきた男・博士。そんな楓と博士の心は惹かれあい寄り添っていくのだが…。誰かを大事に思うこと、小さいことだが一番大切にしたいと感じさせる美しい恋愛映画。
スピッツの歌をモチーフに、現代を生きる男女の繊細な心理を切なく優しく描いた青春ラブストーリー。自分が愛人の子であったことを知ってショックを受けた楓(宮﨑あおい)は、友人の非常勤講師ハカセ(西嶋秀俊)に心の救いを求めるが、ハカセは他人との親密な関係を恐れる性格であった…。主演のふたりのナチュラルな演技が素晴らしく、何気ない会話の妙や佇まいなど、すべてがさりげなくもうまくドラマに機能している。スピッツの歌は企画段階では必要だったのだろうが、結果としては気持ち少なくても良かったような気もする。それにしても宮﨑あおいの存在感は、ただ立っているだけでも見事に“映画”しており、その表情の自然な豊かさにも圧倒されっぱなしだ。『バベル』で話題の菊地稟子も出演。監督は『サラリーマンNEO』などの大宮エリー。こういったささやかなテイストの作品もなかなかいける。
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