スタッフ
監督:保坂延彦 企画:荻洲照之 製作:荻洲照之/西岡善信 脚本:保坂延彦 原作:重兼芳子 撮影:戸部健一 美術:西岡善信 照明:中岡源権 音楽:もんたよしのり 録音:生水俊行 編集:中静達治 助監督:石本俊治 スチール:小山田幸生
キャスト
門田頼命 かたせ梨乃 鰐淵晴子 下絛正巳 小坂一也 新橋耐子 原田大二郎 井上昭文 星セント 藤原釜足 浦辺粂子 武知杜代子 加賀邦男 古田将士 清水馨 辰巳努 江波杏子
ストーリー
瀬川敏夫は朝、いつものように海辺にある家を出て、仕事場に向かった。彼は岡山県前島の火葬場の職員である。中学を卒業すると父親からすぐこの仕事を受け継ぎ、一生の仕事にしたいと考えていた。毎日、仕事場に出ると、まず丹念にかまの掃除・点検をする。そして、裸になって全身を塩で清め、仏様が来るのを待つのだ。敏夫には恋人がいた。小野正子といい、老人専門病院で働く明るい性格を持った女性だ。彼は結婚も考えていたが、自分の仕事を正子に十分理解してもらえるかどうか自信がなく、なかなか切り出せないでいた。ある日、敏夫は道で倒れた女性を助け家まで送った。彼女は広井ぬいと言い、山奥の家にひっそりと息子と暮らしている。正子が二日間休暇をとって島にやって来た。敏夫は自分の夢を彼女に語った。夜、二人は海で戯れるぬい親子を見かける。翌朝、ぬいが敏夫の家を訪れた。息子が死んだというのだった。休暇を終えて正子が帰って行った。ある日、ぬいが睡眠薬を飲みすぎて倒れた。駆けつけた敏夫に、ぬいは息子が急に精神病を発病したこと、そのため、母子相姦となり二人で家を出たことなどを告げた。やがて、敏夫はぬいの膝を枕にしたあと、果てしない海へ歩き進んでいく
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