孤高のメス
スタッフ
監督: 成島出 原作: 大鐘稔彦 脚本: 加藤正人
キャスト
堤真一 夏川結衣 吉沢悠 中越典子 松重豊 成宮寛貴 矢島健一 平田満 余貴美子 生瀬勝久 柄本明
発売日: 2010-12-03
解説
現職医師・大鐘稔彦による同名小説を「ラブファイト」の成島出監督が映画化。国内ではいまだ認められていない脳死肝移植に挑む外科医の信念を描く。出演は「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の堤真一、「BALLAD 名もなき恋のうた」の夏川結衣、「逃亡くそたわけ21才の夏」の吉沢悠、「ドロップ」の中越典子、「ごくせん THE MOVIE」の成宮寛貴など
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ストーリー
現役の看護師でありながら、病院内で適切な処理を受けることが出来ずに急死した母・浪子(夏川結衣)の葬式を終えた新米医師の息子・弘平(成宮寛貴)は、整理していた母の遺品から一冊の古い日記帳を見つける。そこには生前看護師を天職と語っていたとは思えない泣き言が綴られていた……。1989年。浪子が勤めるさざなみ市民病院は、大学病院に依存し、外科手術ひとつまともにできない地方病院だった。そこに、ピッツバーグ大学で肝臓移植も手掛けた当麻鉄彦(堤真一)が、第二外科医長として赴任する。着任早々の緊急オペにも、正確かつ鮮やかな手際で淡々と対応する当麻。患者のことだけを考えて... 現役の看護師でありながら、病院内で適切な処理を受けることが出来ずに急死した母・浪子(夏川結衣)の葬式を終えた新米医師の息子・弘平(成宮寛貴)は、整理していた母の遺品から一冊の古い日記帳を見つける。そこには生前看護師を天職と語っていたとは思えない泣き言が綴られていた……。1989年。浪子が勤めるさざなみ市民病院は、大学病院に依存し、外科手術ひとつまともにできない地方病院だった。そこに、ピッツバーグ大学で肝臓移植も手掛けた当麻鉄彦(堤真一)が、第二外科医長として赴任する。着任早々の緊急オペにも、正確かつ鮮やかな手際で淡々と対応する当麻。患者のことだけを考えて行動する当麻の姿勢は、第一外科医長・野本(生瀬勝久)らの反発を招く一方、慣例でがんじがらめになった病院に風穴を開けていく。特に、オペ担当のナースとして当麻と身近に接していた浪子は、彼の情熱に打たれ、仕事に対するやる気とプライドを取り戻していった。院長・島田(平田満)の仲介で当麻は、市長・大川(柄本明)の娘・翔子(中越典子)と見合いをするが、彼の頭にはただ医療のことしかない。ある日、第一外科で、一年前のオペが原因で患者が亡くなる事態が発生。デタラメなオペをしながらそれを隠蔽、責任を回避する野本と対立して病院を去る青木(吉沢悠)に、当麻はピッツバーグへの紹介状を渡す。そんな中、大川が末期の肝硬変で病院に搬送される。意識が混濁した大川を助ける方法は唯一、生体肝移植のみ。だが、成人から成人への生体肝移植は世界でもまだ前例のない困難を極めるものだった。当麻が、翔子ら家族に対して移植のリスクを説明する中、浪子の隣家に暮らす小学校教師・静(余貴美子)の息子・誠が交通事故で搬送されてくる。数日後、脳死と診断された誠の臓器提供を涙ながらに訴える静。彼女の想いに打たれた当麻は、日本ではまだ認められていない脳死肝移植を大川に施すことを決断する
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目の前の患者を救いたい
田舎の病院に来た凄腕外科医、というとなにか極端な演出があったり、極端な英雄役に描かれてしまいそうですが、
まっすぐに患者のためを思い出来る限りのことをやろうとする、まっすぐな医師が描かれています。
それを良く思う人たち、不快に思う人たちとの駆け引き、やり取りが描かれていますが、
院長、理事長と現場の看護士が味方についてくれていていますので安心してみることが出来ます。
臓器移植に対しての法律や世間の考え方などについても時代考証がしっかり出来ていると思いますので、
今改めてみると「時代もかわったなぁ」と思いにふけってしまいました。
こんな志をもった医師が増えれば、医療現場も患者を取り巻く環境もどんどん進化していけるのだろうなと思います。
現実世界では難しいこともたくさんあるとは思いますが、すくなくともこんな心をもった医師が世の中に評価されていく社会になればすばらしいことだと思います。
なんども繰り返し見てしまいました。
医療制度の深部を鋭く描いたベストセラー
飄々とした態度ながら、その執刀センスは神レベル。偉ぶることなく、暑苦しくなく、観ていて実に爽快です。
今まで観た堤真一の中で、一番はまり役かも知れません。
医療ドラマですが、話は分かりやすいです。 笑いあり、涙ありで老若男女が楽しめる作品だと思います。