終着駅 トルストイ最後の旅
トルストイ主義者の青年・ワレンチンはトルストイの秘書に採用され、トルストイと同居する事となる。トルストイの妻・ソフィヤと対立するトルストイの一番弟子・チェルトコフから、ソフィヤの動向を報告するよう命じられていたワレンチンだが...
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解説
ロシアの文豪レフ・トルストイの晩年を、妻ソフィアとの確執と愛にスポットを当てて描く。監督は、「恋の闇 愛の光」のマイケル・ホフマン。出演は、「クイーン」のヘレン・ミレン、「Dr.パルナサスの鏡」のクリストファー・プラマー。第82回アカデミー賞主演女優賞(ミレン)、助演男優賞(プラマー)ノミネート
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ストーリー
ソフィヤ伯爵夫人(ヘレン・ミレン)は、ロシアの偉大な文豪レフ・トルストイ(クリストファー・プラマー)の妻として、50年近く結婚生活を送ってきた。ある日突然、トルストイが新しい宗教の名のもと、爵位や財産、家族も捨て、菜食主義の独身となることを決める。トルストイの弟子で、ソフィヤが忌み嫌うウラジミール・チェルトコフ(ポール・ジアマッティ)が、夫に新しい遺書への署名を説得したらしいことを知ったソフィヤは憤る。その遺書には、トルストイの作品に関する権利をロシア国民に与えると書かれていた。ソフィヤは自分の財産を守るため、知恵や魅力を総動員して戦う。チェルトコフはそ... ソフィヤ伯爵夫人(ヘレン・ミレン)は、ロシアの偉大な文豪レフ・トルストイ(クリストファー・プラマー)の妻として、50年近く結婚生活を送ってきた。ある日突然、トルストイが新しい宗教の名のもと、爵位や財産、家族も捨て、菜食主義の独身となることを決める。トルストイの弟子で、ソフィヤが忌み嫌うウラジミール・チェルトコフ(ポール・ジアマッティ)が、夫に新しい遺書への署名を説得したらしいことを知ったソフィヤは憤る。その遺書には、トルストイの作品に関する権利をロシア国民に与えると書かれていた。ソフィヤは自分の財産を守るため、知恵や魅力を総動員して戦う。チェルトコフはその行動がトルストイの輝かしい遺産にダメージを与えると警告するが、その通りになっていく。この関係のなかに、トルストイを崇拝する新しい助手ワレンチン・ブルガコフ(ジェームズ・マカヴォイ)が入ってくる。世間知らずな彼は、チェルトコフとソフィヤに次々と利用されそうになる。またワレンチンは、トルストイの理想主義の信奉者マーシャ(ケリー・コンドン)に惹きつけられるが、同時に彼女の型破りな考え方に困惑する。あまりに複雑になった環境に嫌気のさした82歳のトルストイは、真夜中に家出を図る。ソフィヤは取り巻きの制止を振り切り、病に伏すトルストイのいるアスターポヴォ駅へ向け、特別列車でロシアを横断する
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【公開日】 2010年9月11日
【英題】 THE LAST STATION
【製作年】 2009年
【製作国】 ドイツ/ロシア
【映倫情報】 PG12
【上映時間】 112分
【配給】 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
【監督】 マイケル・ホフマン
【原作】 ジェイ・パリーニ
【製作】 クリス・カーリング / イェンス・モイラー / ボニー・アーノルド
【製作総指揮】 アンドレイ・コンチャロフスキー / フィル・ロバートソン / ジュディ・トッセル / ロビー・リトル
【撮影】 セバスティアン・エドシュミット
【編集】 パトリシア・ロンメル
【美術】 パトリツィア・フォン・ブランデンスタイン
【衣装】 モニカ・ジェイコブス
【音楽】 セルゲイ・イェフトゥシェンコ
【出演】 ヘレン・ミレン クリストファー・プラマー ジェームズ・マカヴォイ ポール・ジアマッティ アンヌ=マリー・ダフ ケリー・コンドン ジョン・セッションズ パトリック・ケネディ
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比類なき文学的才能
あまり出番はないと思っていたのですが、トルストイの助手として
重要な役を演じています。晩年夫婦の話だけではなく、若者の淡い恋愛も同時進行でしっかり描かれていて、『つぐない』の時の好青年が戻ってきて嬉しくなりました。
ただ、この作品の中で一番素敵だったのはトルストイの妻を演じたヘレン・ミレンでした!
彼女の深い愛情が本当に愛しくて、彼女が出ているシーンでは殆ど涙が出てきました。
悪妻と呼ばれるソフィですが、本当のことは夫婦にしか分からないのだと思います。
派手ではありませんが、「愛」とは何かを考えさせられるパワフルな作品です。
名も無き田舎の駅で客死せざるをえなかったのか…
世界三大悪女と言われるソフィアとの関係を中心に描いています。
世界を愛によって平等にしたいと願ったトルストイ、それに共感しトルストイ主義の急先鋒となったチェルトコフ、
そして誰よりも身近でトルストイを愛情で包んだソフィア。
彼らは「愛」という一つの言葉を軸に生きていながら、三者三様の形を帯びている。
誰が正しいのか分からないけれど、資本主義社会から生まれたビートルズよりも前に、
共産主義の国の文豪がAll you need is loveと皆に言ってまわっていたのなら、本当に愛こそが世界を変えるように思えてきます。