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フローズン・リバーフローズン・リバー
スタッフ
監督・脚本: コートニー・ハント 製作: ヘザー・レイ / チップ・ホーリハン 撮影: リード・モラノ プロダクションデザイン: インバル・ウェインバーグ 編集: ケイト・ウィリアムズ
キャスト
メリッサ・レオ ミスティ・アパーム チャーリー・マクダーモット マイケル・オキーフ マーク・ブーン・ジュニア
発売日: 2010-12-10


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51IK-bY5SLL.jpg

解説
不法移民の密入国の手助けをする裏稼業に手を染めながら、苦境を乗り越えていく2人の母親の姿を描く人間ドラマ。監督は、本作が長編デビューとなるコートニー・ハント。出演は、「21グラム」のメリッサ・レオ。米アカデミー賞にてオリジナル脚本賞、主演女優賞ノミネート。サンセバスチャン映画祭主演女優賞受賞...続きを読む

ストーリー
カナダとの国境に面するニューヨーク州最北部の町。ここにはモホーク族の保留地がある。2人の息子を育てながら、1ドルショップで働く白人女性レイ・エディ(メリッサ・レオ)は、新居を買うための金をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされる。夫を探しに行ったレイはビンゴ会場の駐車場で、モホーク族の女が夫の車を運転しているのを見つける。女はライラ・リトルウルフ(ミスティ・アップハム)と名乗り、車は拾ったと主張する。彼女は事故で夫を失い、義母に奪われた子供を取り戻したいと願っていた。まとまった金を手に入れるため、凍った川を車で渡り、アジアの不法移民をカナダからアメリカに密入... カナダとの国境に面するニューヨーク州最北部の町。ここにはモホーク族の保留地がある。2人の息子を育てながら、1ドルショップで働く白人女性レイ・エディ(メリッサ・レオ)は、新居を買うための金をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされる。夫を探しに行ったレイはビンゴ会場の駐車場で、モホーク族の女が夫の車を運転しているのを見つける。女はライラ・リトルウルフ(ミスティ・アップハム)と名乗り、車は拾ったと主張する。彼女は事故で夫を失い、義母に奪われた子供を取り戻したいと願っていた。まとまった金を手に入れるため、凍った川を車で渡り、アジアの不法移民をカナダからアメリカに密入国させる仕事をしていた。そのため車が必要な彼女は、儲けの山分けを条件にレイをパートナーに引き入れる。成功に味をしめた2人は、クリスマス・イブの夜、再びペアを組む。今回の移民がパキスタンから来た夫婦だと知ったレイは、預かった鞄の中身を爆弾だと思い、道端に捨てる。しかし引き渡し場所に着いた2人は、バックの中身が夫婦の赤ん坊だと知らされる。慌てて引き返し鞄を取り戻すが、赤ん坊は息をしていなかった。しかし、引き渡し場所へ着くまでに、車内の暖房とライラの体のぬくもりで赤ん坊は息を吹き返す。赤ん坊の神秘的な生命力に触れたライラは、自分勝手な生き方を反省し、まともな職に就こうとする。一方、子供たちのために新居を諦められないレイはライラを説得し、最後の国境越えをする。しかしその夜、報酬金を巡る発砲騒ぎに巻き込まれ、カナダ、アメリカ両方の警察から追われてしまう。氷が融けかかった川で立ち往生した2人は、車を脱出して保留地内に逃げ込む。保留地内は治外法権のため、警官は外で待つしかない。モホーク族の部族議会は会議を開き、1人を警察に引き渡し、事態を丸く収めるという結論に達する。レイとライラはどちらが警察に行くか、究極の選択を迫られる...続きを読む
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2人の母親は家族のために凍てついたセントローレンス川を渡り、犯罪に手を染めていく

タランティーノ絶賛ということで、エッジの効いた、個性的な画風の映画を想像すると、序盤あたりは面食らうほどに地味です。
本作は困難な状況の中で生きる人々を描く。また、人種、移民、貧困といったアメリカ社会の影の部分を描いている点も特徴的である。だから、お涙頂戴映画と勘違いしてしまうかもしれないが、チープなセンチメンタリズムはありません。これは食べていく事さえ難しい状況の中でリスクを負い、家族を守ろうとする母親の姿を淡々とそして力強く描きます。

トレーラーハウスに住み子供たちの食事にも事欠くほどなのに、リビングルームには巨大な液晶テレビが置かれている。収入はわずかなのに消費は止められない米国貧困層の生活ぶりがリアル。
ただ、現金のために仕方なく犯罪に手を染めても良心まで失っているわけではなく、不法行為はしてもモラルの線引きはしている。それは子供たちには少しはましな人生を送らせてやろうという心使い。
ヒロインの体に刻まれた下品なタトゥーの数々が過去を暗示し、乱れた髪とかさついた肌が現在を明示するが、日々成長を続ける子供たちの前では決して弱さを見せない彼女の姿が母親としての覚悟を象徴している。

もう一人の主人公、先住民のライラは夫に先立たれた上に赤ちゃんを義母に奪われ生きる気力を無くしている。レイはそんな彼女の境遇に同情したのか徐々に胸襟を開いていく...。
レイとライラがパキスタン人夫婦を密入国させるが、その際に「この夫婦はテロリストで持っているバッグの中身は爆弾だ!」と思って雪道に捨ててしまう。密入国を成功させたとき、「バッグの中には赤ん坊が!」と言われ、逮捕や車の立ち往生といったハイリスクを承知で元の場所に戻る。

そして案の定、警察に捕まってしまう。そこで、2人は互いの母性を天秤にかけて、心揺さぶるような決断を下す。『人間、万事塞翁が馬』という言葉がありますが、回り廻ってきっと次はいいことがあるさと思わせる、2人を中心とした新しい家族に、春の日が差すようなエンディングが、じんわりと暖かい。

強くて優しいこのヒロイン像は、監督女性ならではでしょう。地味でハードだが優しい物語でした。

光を信じて ニューヨーク州最北部へ...

2008年 アメリカ 原題「Frozen River」 97分 ビスタサイズ

アメリカの抱える人種問題や貧困問題、不法移民問題等の社会問題をからめた母親奮闘記。
アメリカとカナダの国境で展開される、その凍結した川(Frozen River)が舞台の犯罪。
クリント・イーストウッド監督の「グラン・トリノ」を彷彿とさせる作品である。

雪に閉ざされた透明感のある銀世界の中で、我が子を思う母親ゆえの純粋な心が
犯罪行為に駆り立てる。それらが構成するコントラストを鑑賞してほしい。

まず、アメリカの現実の一部を見事に切り抜いた脚本に拍手を送りたい。
犯罪から得た金で、子供を守り、育てようとする姿は、アメリカの抱える社会問題を
プロットすることで、より現実味を帯びて見える。

サンダンス映画祭グランプリ受賞。
監督・脚本を務めたコートニー・ハントの今後の作品にも大いに期待が持てた。お勧めです。
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