行定勲監督、沢尻エリカ主演によるラブストーリー。大学生の香恵は、引越し先のアパートで前の住人が置き忘れた1冊のノートを見つける。それは小学校教師・伊吹の恋の悩みなどが綴られた日記だった。
小学校の先生になりたいと願っている女子大生・香恵が、引っ越し先のアパートで前の住人が忘れていったらしい一冊のノートを発見した。それは小学校教師・伊吹が綴った日記だった。読み進むに連れて香恵は、教師としての伊吹に憧れると共に、そこに綴られた伊吹の恋に大きな影響を受けていく。そしてバイト先に来た画家の石飛への想いを募らせていくのだが……。 沢尻エリカがごく普通の女子大生を好演した恋愛ドラマ。監督は意外な展開になると公開前は語っていたが、その割には後半の展開を予感させる演技を伊勢谷友介にさせていたりと、本当に観客を驚かせたかったのか疑問に残る。しかもリアル感を大切にしているように前半は見えたのに、後半にはやたら劇的な演出(紙飛行機がいっせいに飛ぶなど)になったり、正直、なにかちぐはぐな感じがある。だが俳優たちの演技はみんな本当に素晴らしいと思うし、小道具の使い方なども悪くない。だからますます何か勿体ない感が残る作品となってしまった。
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