冒険に憧れる少年カールは1軒の空き家で同じく冒険好きな少女エリーと出会い、意気投合する。成人した二人はやがて結婚し、初めて出会った空き家を新居とした。二人の間に子供は授からなかったものの、”伝説の滝”パラダイス・フォールについて語り合い、いつかそこに行こうと約束する。夫婦の時間を楽しみ、長い間共に幸せに生きてきたが、やがてエリーは病に倒れ、先立ってしまう。 一人なったカールは、街の開発計画によって周囲に高層ビルが建造されていく中、エリーとの思い出の家を守る為に立ち退きの要請を頑固に拒み続けていた。ところがとあるきっかけで事故が起こり、立ち退かざるをえなくなってしまう。そして立ち退きの前夜、カールは妻の遺した冒険ブックを眺めながら決心し、2万個もの風船を結びつけた家ごとパラダイスフォールに向けて旅に出る。
カール・フレドリクセン
無口で頑固な78歳の老人。冒険好きだった少年時代に同じ冒険好きの少女エリーと出会い、結ばれる。初めて出会った家を新居にして幸せに暮らしていたが、エリーが病で没し一人になると、思い出の詰まった家に固執するあまり頑固な性格になる。立ち退き勧告で家を奪われそうになったとき、エリーとの約束を果たすため、風船をつけた家と共に旅に出る。
エリー
カールの妻。少女時代にカールと出会い、自身が作った「冒険クラブ」に誘う。結婚して幸せに暮らしていたが病に倒れ、死の直前に「わたしの冒険ブック」をカールに託す。
ラッセル
好奇心旺盛なボーイスカウトの少年。8歳。「老人の手伝いをする」という任務を遂行するため、何かできないことはないかとカールにつきまとっていた。カールの旅立ちの際に家に紛れ込み、旅に同行することになる。
ダグ
犬語翻訳機をつけた犬。マンツの犬軍団の一匹で、命じられた任務を遂行しようとしていたが他の犬達からは落ちこぼれ扱いされており、常に一匹で行動している。カール達と行動を共にするうちにカールを主人として慕うようになる。大勢いる犬の中で彼だけがデフォルメされて描かれている。
ケヴィン
マンツが生涯を賭けて捜し求めている伝説の怪鳥。体長12フィート(3m65cm)で、カラフルな羽毛をもつ。ラッセルと出会い、なつくようになる。彼が名付け親だが実は雌で、巣には子供もいる。チョコレートが好物。しかもラッセルを放り投げて遊ぶほど首と脚が強靭で、カールとラッセル二人を乗せて走れる。
アルファ
マンツの犬軍団のリーダー。命じられた任務を忠実に遂行する。彼の犬語翻訳機は故障しており、声が高くなってしまっている。ベータやガンマなどの配下の犬も犬語翻訳機をつけている。
チャールズ・F・マンツ
30年代に活躍した冒険家で子供時代のカールやエリーが憧れた存在。「パラダイスの滝の怪物」とされる怪鳥の骨を持って帰ってきたが偽物と断定され冒険家協会の協会員の資格を剥奪される。名誉を傷つけられ、「怪物を生け捕りにする」と宣言し南米へ旅立ってから行方不明とされていたがカールと旅の途中で対面する。洞窟に飛行船を置きアジトとし、犬軍団を従えて怪鳥を探し続けている。
モンスターズ・インクのピート・ドクターとファインディング・ニモの脚本家ボブ・ピーターソンが共同で監督を務める3Dアニメ。冒険家への夢をあきらめ切れずにいる78歳の老人に、驚きの出来事が巻き起こる冒険ロード・ムービー。カールじいさんの声をアパッチ砦・ブロンクスのエドワード・アズナーが、カールの相棒となる少年ラッセルの声を新人のジョーダン・ナガイが担当する。ピクサー初となる3Dデジタルでの作品に期待が高まる。
予告編
ワーナー・マイカル・シネマズ劇場案内
ストーリー
78歳のカールは、一人暮らしの孤独な老人。彼には、「いつか叶えよう」と亡き妻と誓ったまま、諦めかけていた夢があった。それは、二人で冒険の旅に出ること。妻の思い出でいっぱいの家から引き離されそうになった時、カールは旅立ちを決意する…家と共に!
スタッフ
- 監督: ピート・ドクター
- 脚本・共同監督: ボブ・ピーターソン
- 製作総指揮: ジョン・ラセター
キャスト (声の出演)
- エドワード・アズナー
- クリストファー・プラマー
- ジョーダン・ナガイ
- 他
関連リンク
主な上映劇場
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