長野県諏訪を舞台に、主人公の繊細な心情をバッハの美しい旋律とともに描写した初恋の物語。湖の町・諏訪。ここで生まれ育ったミチは女子高生のステンドグラス作家として暮らしている。ある冬の日、上京していた幼なじみの俊太郎が三年四ヶ月ぶりに戻って来る。彼に対する憧れとも恋愛ともつかない秘かな想いを抱えたまま、再び彼と過ごせる日々に幸せを感じていたミチだったが…。
この場所が消えない限り、いつかふたりで過ごした時がきっとまた来るって、信じることができた―。 湖の町、諏訪。ここで生まれ育ったミチは、女子高生のステンドグラス作家として暮らしている。ある冬の日、上京していた幼なじみの俊太郎が、三年と四ヶ月ぶりに戻ってきた。彼に対する、憧れとも恋愛ともつかない秘かな想いを抱えたまま、再び彼と過ごせる日々に幸せを感じていたミチ。 しかしその頃、俊太郎は、あるひとつの決意を固めていたのだった……。 「アリア」=イタリア語で「空気」を指す。物質的な意味ではなく、その場の雰囲気やその場に流れているものと言った広義の意味を表しています。
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