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すべては海になるすべては海になる
監督・脚本・原作山田あかね
出演佐藤江梨子柳楽優弥要潤吉高由里子渡辺真起子白井晃松重豊
内容:書店員の夏樹は、自分が担当するコーナーで万引きする女性を発見。すぐさま追いかけるが女性のバックに万引きされたはずの本はなく、結局夏樹は女性の家へ謝罪に行くハメになってしまう。その翌日、女性の息子・光治が書店を訪れ「これ以上謝罪の必要はない」と夏樹に告げる。光治は崩壊寸前の家族や馴染めない学校生活の中で必死にもがいていた。そんな彼を夏樹も気にかけるようになり。


予告編
チケットぴあ
チケットぴあ
解説
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の佐藤江梨子と「誰も知らない」でカンヌ映画祭男優賞受賞の柳楽優弥が共演。書店員の女性と男子高校生という、心に傷を負い、“本”を心の拠り所に生きる歳の離れた2人が繰り広げるラブストーリー。監督は『時効警察』などの脚本家として知られる山田あかね。原作も同氏の同名小説...続きを読む

ストーリー
夏樹(佐藤江梨子)は、大型書店で働く27歳の書店員。夏樹はお勧め本の紹介カード=ポップを書くのが得意で、それに惹きつけられた様々なお客が、彼女が作った本棚に集まっていた。ある日、夏樹は万引きを目撃。犯人として捕まえたのは、いつも淋しげに時間を潰していた慎ましやかな中年の主婦だった。しかし、盗まれたはずの本はなく、夏樹の間違いだったことがわかる。謝罪に訪れた家庭で、彼女は高校生で17歳の光治(柳楽優弥)と運命的な出会いをする。光治の家庭は、暴力を振るう大学教授の父、万引きを繰り返す母、不登校の妹という状況で崩壊寸前。そんな中、彼はたった1人で、家族を立て直... 夏樹(佐藤江梨子)は、大型書店で働く27歳の書店員。夏樹はお勧め本の紹介カード=ポップを書くのが得意で、それに惹きつけられた様々なお客が、彼女が作った本棚に集まっていた。ある日、夏樹は万引きを目撃。犯人として捕まえたのは、いつも淋しげに時間を潰していた慎ましやかな中年の主婦だった。しかし、盗まれたはずの本はなく、夏樹の間違いだったことがわかる。謝罪に訪れた家庭で、彼女は高校生で17歳の光治(柳楽優弥)と運命的な出会いをする。光治の家庭は、暴力を振るう大学教授の父、万引きを繰り返す母、不登校の妹という状況で崩壊寸前。そんな中、彼はたった1人で、家族を立て直そうとしていた。その真っ直ぐな姿に心を打たれる夏樹。さらに、夏樹と光治には“本”という共通点があった。2人とも“本”を心の支えに生きていたのだ。夏樹には高校生の頃、失恋をきっかけに援助交際をしていたという忘れたい過去があった。その傷を忘れるようと手に取ったのが数々の本だった。そして、家庭でも学校でも居場所を見つけられずにいる光治を支えるのも、同じく本だった。これをきっかけに急速に親しくなる2人。だが、純粋な光治に夏樹は戸惑いを覚える。夏樹は、大手出版社に勤める鹿島(要潤)と付き合い始めたばかりだったのだ。夏樹のポップや本棚作りのセンスを高く評価してくれる鹿島。だが、夏樹は鹿島にある不安を感じていた。そんなとき、鹿島が夏樹の書いた書評を勝手に直して、新聞に掲載してしまう。これにショックを受けた夏樹は、鹿島と大喧嘩。同じ頃、光治は深夜の学校でいじめに合っていた。光治は夏樹に助けを求めるが……。生きることに不器用な2人は、お互いの傷に手を差し伸べることができるのだろうか...続きを読む

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ワーナー・マイカル・シネマズワーナー・マイカル・シネマズ劇場案内劇場案内
【監督】山田あかね
【プロデューサー】遠田孝一/榎本憲男/小林誠一郎
【脚本】山田あかね
【原作】山田あかね
【撮影】谷川創平
【美術】久渡明日香
【装飾】山岸正一
【照明】金子康博
【音楽】田尻光隆
【主題歌】Spank Page不器用な情景
【録音】吉田憲義
【ブックディレクション】幅允孝
【公式サイト】すべては海になる
【出演】佐藤江梨子柳楽優弥要潤吉高由里子渡辺真起子白井晃松重豊安藤サクラ村上淳猫背椿藤井美菜森岡龍

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手をつないだくらいで、つながったなんて思いたくない

久しぶりに柳楽優弥君の出演作品が見たくて購入しました。以前に「誰も知らない」「シュガー&スパイス」の2作品を拝見してからの柳楽優弥君の成長ぶりにも興味がありました。心に傷をかかえる夏樹という女性と家庭環境に恵まれない光治(柳楽君)、このふたりが「本」を接点にして心の傷を少しずつ癒していくところに感銘をうけました。タイトルの「海」がすべてを洗い流してくれるのを意味しているように思いました。地味な作品ですが、考えさせられるものがあります。俳優さんのもつ独特の柳楽君の眼力は今も健在でストーリーの中で見せてくれます。柳楽優弥君が俳優として成長して大人の男性になったように思いました。これからのご活躍に期待しております。

二人はかけがえのない関係になっていく

過去、何人もの男性と関係を持ち
「愛がわからない女の子」と呼ばれた書店員、
崩壊家庭や学校でのイジメにひとりでたちむかう高校生、
本でつながったふたりの物語。

個性的な登場人物もさることながら、
脚本がこれまで小説などを手がけてきた方だけあって
映画で語られる台詞が心地よい、

「悲しみを癒す方法ってとてもシンプルなんだよ」
というこれまで肉体関係で自分の悲しみをごまかし、
空洞を埋めてきた主人公(佐藤江梨子)の言葉が切なく胸に残った。

号泣はしないけど心の隙にあたたかさが
染み入ってくるような作品、
毎日の暮らしに疲れたり、嫌なことがあった人に
おすすめの映画です。

あと、主題歌がとても印象的で、
映画とよくマッチしていて良かったです。
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