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純愛
幼いこどもながらもお互いに特別な想いを抱いていた、繭(/まゆ・井上真央)と逞(/たくま・岡田将生)成長しても、その想いは変わらず、けれど、逞は、自分が長く生きられない確立が高いので、繭のためを思って距離をおこうとしますが、逞への一途な想いを貫く繭は、行動を起こして、逞ともっと親密な関係になりたいと転校までしてきます。
映画のストーリーとして、終始アクティブな繭が、逞を引っ張っていく関係は、子役の時から活躍していた井上真央と岡田将生のキャリアの差がそのまま作品にいかされていたように思えます。最近の若手の男性俳優として他の作品(たとえば「乙男」など)とは違う、役柄を自然に演じている岡田将生には、役者としての可能性を感じました。
学校いちのプレイボーイという設定で、松山ケンイチ主演の映画「デトロイト・メタル・シティ」で、バンドのメンバー役だった細田よしひこも、好演していたと思います。細田よしひこ演じる鈴谷は、この映画において重要なキーマンとなるべき役でもありました。医療が発達したのは大変素晴らしい事ですが、いまや人間の領域を超えてしまったような怖さも感じました。
人は生まれて、生きて、そしていつか「死」を迎えます。その「死」の時がいつやってくるのかわからない人が大半で、だからこそ、生きるという事はとりもなおさず絶えず「死」と隣あわせにあるものなのです。そういう意味で、果たして長く生きる事が必ずしも幸せとは限らないのでは?とも思いました。限られた時間の中で濃密な時間を過ごした逞と繭は、幸福だったと思いたいです。
TVでのメイキング特集の時に語っていた平井堅の「純愛をろ過して、ろ過してして創った」という「僕はキミに恋をする」もこの映画にぴったりで、とてもせつない気持ちになる曲だと思いました。