忍者ブログ

感動と共に心に残る映画・シネマとおすすめの映画・劇場情報と映画DVDを紹介(劇場案内・前売券・劇場予約・作品紹介・DVD発売日・劇場公開スケジュール・予告編・解説・あらすじ)

HOME Admin Write
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

1980年代初頭の時代をバックに、小学4年の少女・薫が家を出て行った母親に代わって現われた父親の愛人との奇妙な共同生活の中で体験するひと夏の出来事を爽やかに描いた、芥川賞作家・長嶋有のデビュー作を映画化!小4の夏休みの始まった日、父と喧嘩ばかりしていた母が家を出て行った。数日後、薫の家にヨーコという若い女性が突然やって来たが…。


 
役者たちの演技がとても光っている作品だ。物語自体は実はどうってことない話。母親が父親に愛想を尽かして家出。その間に家にやってくるようになったのが父親の愛人で、型破りだが暖かい心を持つヨーコという女性だった。そんなヨーコと次第に固い絆で結ばれるまだ小学校4年生の長女・薫。この物語はそんな薫の視点から描いた家族ドラマとなっているのだ。劇的な変化があるわけでもないのだが、例えば一見すればヨーコはサバサバした豪快女なのに、物語が進むにつれてジワッと日陰者な寂しさがにじんでくる。彼女の傷ついた心が次第に透けて見えてくるのはすごい。またヨーコのことを好きなのはわかるが、どこか無愛想だったりする父親の微妙な心のサジ加減も次第に見えてきて胸が熱くなる。いろいろあって娘の薫が傷つき、何も言わずにそんな父親の腹をボコボコ殴るシーンがあるのだが、それを黙って殴らせ続ける様に、父親の気持ちと娘の気持ちが痛いほど伝わって涙がつい出てしまったほどだ。竹内結子、古田新太、子役の松本花奈ら主役級から端役に至るまで、リアリズムあふれる演技には本当に舌を巻く。もちろんすべてのツボを抑えた、細部にまでこだわった根岸監督の演出も絶品だ。

サイドカーに犬 [DVD]

amazon.co.jp 
PR
この記事へのコメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
この記事へのトラックバック
トラックバックURL:
プロフィール
名前
劇場案内人 JUN
ホームページ
趣味
映画鑑賞
自己紹介
劇場のスクリーンで観る映画も迫力があって好きですが、自宅のテレビでくつろいで観る映画も大好きです。そんなくつろいだ時間に観られる映画を紹介出来たらいいと思います。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

RSS
サイトポリシー Bookmark and Share
忍者ブログ
記事検索
東北地方太平洋沖地震
東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
コクリコ坂から特集
世界遺産特集
Twitter
映画関連リンク
我想一個人映画美的女人blog

人気ブログランキングへ

TREview

ブログランキング・にほんブログ村

映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP

LOVE Cinemas 調布

シネマトゥデイ
Copyright ©  -- シネマDVD・映画情報館 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by 押し花とアイコン / Powered by [PR]
 / 忍者ブログ